2009/08/07.Fri
すてきなフラワーショップ
ショコラちゃんは 野原を ららん とおさんぽちゅう。
「らんらんら~ ・・・あれ」
ショコラちゃんはなにやらごそごそ準備をしている
ののはなうさぎちゃんとシルクちゃんに気がつきました
「ふたりとも、こんにちは~なにしているの」
「あ、ショコラちゃん」
「あたしたちお花がだいすきだから、
ふたりでフラワーショップをひらくことにしたんだ~」
「で、いまはOPENの準備中なんだ」
「そうなんだおめでとう」
「わー、いまは夏なのに、いろんなお花があるんだね」
「ふふ、すごいでしょ」
「このシルバニア村では、愛情をこめればどんなお花でもきれいに咲いちゃうんだから
はい、おみずだよ~」
「そっかきれいだねほしいけど、いまはちょっとかえないんだぁ。
おこづかい使いすぎちゃって(笑)」
「あはは、そうかぁ。
あっ そうだちょっとまって」
ののはなちゃんがそう言うと、こしょこしょこしょ。
ふたりはなにやらそうだんちゅう。
(なにしてるんだろう・・・)
「ショコラちゃん、はいっ、これをあげるよ」
「あたしたちからプレゼント」
ふたりはそういいながら ちいさな袋をくれました。
「わぁ、ありがとう これなぁに」
「お花の種だよ。夏らしいお花が咲くから、育ててみて」
「夏らしいお花」
「かわいいよ~
それに、ただお花を買うよりも、
もっとすてきなことがわかるかもしれないよ」
「すてきなことわー、きになるう
さっそくかえってから植えてみるありがとねっ」
ショコラちゃんはおうちに帰ると、
さっそくもらった種を植えて、おみずをたっぷりあげました。
「どんな花がさくのかな
そうだ、花がきれいに咲くまで みんなにはだまっていようっと」
ショコラちゃんは お花をテラスのすみで
こっそり育てることにしました。
毎日、きちんとお世話をしてあげていると・・・
「あっ」
芽がでてきました
とってもうれしかったけれど、
まだお花は咲いていないのでみんなにはないしょにしておきました。
で、また毎日お世話をしていると・・・
「わぁ」
どんどん背が伸びて、大きくなってきました
でも、やっぱりみんなに言いたいのをこらえて、ないしょにしておきました。
そして ついに
「きゃーっ」
お花が咲きました
「あの種って、ひまわりの種だったんだ」
「ショコラちゃ~ん、どうかした」
「わっどうしたの、そのひまわり」
ショコラちゃんの叫び声を聞いて来たみんなに、
お花がさいたことを言う前に見られてしまいました(笑)
「あらら、ばれちゃったきれいでしょあたしが育てたんだよ~」
「すごく立派だねじぶんで育てたなんてすごいよ」
「それに、元気いっぱいだね」
「あはは、ショコラちゃんみたいこれからもこのテラスにおいておくの」
「うん、でも、あたしでかけなきゃ
このひまわりを見せなきゃいけないんだっ」
「えっだれにあっ ショコラちゃーん」
みんなが質問しているあいだに
ショコラちゃんは鉢を持って走っていってしまいました。
「ののはなちゃん、シルクちゃーん」
「あ、ショコラちゃん」
「見て、これっあたしが育てたんだよすごいでしょ」
「わぁ、咲いたんだねすごいよ」
「ショコラちゃん、やったね」
フラワーショップにきていたみんなも
ショコラちゃんのりっぱなひまわりをほめてくれました
ショコラちゃんは えっへんと 得意げなきもちになりました。
そのとき、シルクちゃんがみみもとでそっとこう言いました。
「ね、ただお花を買っちゃうよりすてきなこと、
もう どんなことか わかったでしょう」
おしまい。
スポンサーサイト
| HOME |